ドライフルーツと添加物(その2)

前回、ドライフルーツには食品添加物として、漂白剤、保存料、酸化防止剤、甘味料などが使用されていることが考えられるというお話をしましたが、今回は、具体的なドライフルーツに使用される添加物の記載名と用途名について一緒に勉強していきましょう。

スポンサーリンク



前回も少しお話ししましたが、食品のパッケージの裏には原材料表示とともに、食品添加物の表示も義務づけられていることをご存知でしょうか?

厚生労働省の食品添加物に関するホームページにはこのようなルールが載っています。

♣ 食品添加物の指定(食品衛生法第10条)♣

原則として、厚生労働大臣が定めたもの以外の製造、輸入、試用、販売などは禁止されており、この指定の対象には、化学合成製品だけでなく天然物も含まれます。例外的に、指定の対象外となるものは、一般に飲食に供されるもので、添加物として使用されるもの及び天然香料のみです。従って、未指定の添加物を製造、輸入、試用、販売などした場合には、食品衛生法第10条違反となります。

♣ 食品添加物の表示(食品衛生法第19条  )♣

原則として食品に使用した添加物は、全ての表示することが義務づけられています。表示は、部室名で記載され、保存料、甘味料等の用途で使用したものについては、その用途名も併記しなければなりません。なお、食品に残存しないもの等については、表示が免除されています。これらの表示基準に合致しないものの販売等は禁止されています。

つまり、食品添加物を使用する場合は、厚生労働大臣が定めたものであれば、食品加工の際に使用は可能であるが、それを表示することが必要であるということですね。そのため、前回もお話ししましたように、ドライフルーツに限らず食料品を購入する際は、パッケージの裏の原材料と一緒に明記されている食品添加物も自分の目でチェックすることが重要なのです!

では、具体的にどのような食品添加物名で記載され、どのような用途でしようされているのか見ていきましょう。(  )で英語表記も記しましたので、海外でドライフルーツを買う場合の参考にしてください。それらが正しいルートで流通している食品であれば、食品添加物の明記のないものは、その食品に含まれないもしくは製造過程で使用していても商品として製造された段階で食品添加物の残存が見られないものと考えていいようです。

 

♠ ゾルビン酸(Sorbic acid)/ ゾルビン酸カリウム(potassium sorbate) ♣  

用途名:保存料 

ゾルビン酸、ゾルビン酸カリウムは、頻繁に使用される保存料です。殺菌の働きはしませんが、カビや菌を抑制し、食品の腐敗を防止します。ゾルビン酸は、2重結合を持つ有機酸に分類され、水に溶けにくいという特徴があります。そのため、カリウム塩を合成させて水に溶けやすくしたもの、つまりゾルビン酸カリウムとしてしようすることもあります。ゾルビン酸、ゾルビン酸カリウムは、人体への影響は成長不順、腎臓肥大や発がん性の可能性が考えられている物質です。

 

♣ ピロ亜硫酸カリウム(potassium metabisulfite)♣ 

別名称:亜硫酸水素カリウム、メタ重亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸塩類、亜硫酸塩 (sulfite)

用途名:保存料、漂白剤、製造用剤(粘着剤などの総称)、酸化防止剤

ピロ亜硫酸カリウムは、白い結晶または粉末で一般的にも流通しているものです。水溶液の状態で、「亜硫酸水素カリウム液」として販売されているものもあります。酸化防止、漂白、保存の目的で使用されるのが一般的で、乾物のかんぴょうの漂白にも使用されています。また、酸化防止の目的として、ドライフルーツやエビ・カニ類が、褐色または黒色に変色するのを防ぎ、生の状態の色(オレンジや赤など)を保つために使われています。保存目的では、果汁やジュース類などに使われています。人体への影響はビタミンB1 の不足になる可能性があり、下痢、成長不順の原因となることが考えられます。

 

♣ 二酸化硫黄(sulfur dioxide) ♣ 

別名称:無水亜硫酸、亜硫酸塩類、亜硫酸ナトリウム

用途名:酸化防止剤、製造用材、漂白剤

二酸化硫黄や、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸塩類は、昔から防腐剤として利用されてきた物質であり、酸化防止剤として、硫黄を燃焼させて二酸化硫黄を発生させながら干し柿を干す方法が受け継がれている地域もあります。また、ビタミンCの酸化を防ぐ働きもあります。人体への影響は、胃からの出血や体重の減少の原因となる可能性があることが動物実験より判明しています。

 

ここにあげた食品添加物は、厚生労働省の指定添加物であり、食品衛生法第11条により、添加物の規約と基準が定められているので、過剰摂取による影響が生じないよう食品ごとまたは添加物ごとに規定量があります。

次回は、これらのドライフルーツに含まれる添加物を把握した上で、私たちが出来る安全なドライフルーツの食べ方、また、より安全なドライフルーツの選び方をお伝えしたいと思います!

 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサーリンク


記事一覧